40で生まれ変わる

40才からの楽で気ままな生き方を模索するブログ

7月から正社員。でも…?

ここで働き始めて半年。

 

7月から正社員。

 

という話だったのだが。

その数日前、「あと3ヶ月、契約社員で。」と社長に言われる。

 

え?

私の仕事ぶりが不満ということ?

まぁ、確かに、やる気なかったし、半年以内に辞める予定だけど。

仕事もおもしろくないし。

社長のことが嫌いというか苦手というか嫌いだし。

それが伝わってたか。

 

「もっと聞いてほしいんだよね。状況報告ももっとしてほしい。」

と苦情を言われる。

それ以外は特に問題ないそうだ。

 

ふーん。

まぁいいけど。

 

基本給が少し上がる。

半年経ったので有給10日。

正社員と違うのは、住宅手当と職務手当(少し)がないことと、

有期だから契約更新がない場合もある。

 

それなのに

「もっとプロ意識を持って」と。

 

はぁ。プロ意識ねぇ。

「言われたとおりにすればいいだけ!」つったの、社長じゃん。

それに、契約社員にプロ意識持てと言われてもねぇ。

有期契約なんてバイト感覚ですよ。

 

「半年やってみてどうですか?」と聞かれて

自分には向いてないかなぁと思ってます(だから辞めようかな…)」と言うと

「いや、そんなことはないですよ。あれもこれもちゃんとできてるし。」と社長。

 

「あと、体力的に残業はあまりできません。」と言うと、

「残業はナシにする!会社的に(全員)しないように(したい)。

今年は異例でずっと残業続きだけど…普段は月20時間もないんだけど…」

 

「条件的には、契約は賞与がないんですか?」

「いや、ありますよ。こないだ(6月)のは流石にね、出せませんけども。(寸志はあった)」

「まだ見習い程度ですもんね。仕方ないです。(だからプロ意識とか言われても困る)」

 

そして、

「わかりました。あと3ヶ月、(続けるかどうか)考えてみます。」と言っておいた。

 

正直、「7月から正社員」という条件だから、半年契約社員で甘んじていたのに、更に延長されるとか、ムッとした。

顔にも出ていたと思う。声は低く、目は冷めていた。

辞める可能性大いにあり という空気を出した。

 

募集のときには、「正社員」という条件だった。

しかし実際に入社すると、試用期間という名目で「半年は契約社員と言われる。

こういう会社が多い。

なぜかというと、有期雇用の後、無期・正社員雇用に切り替えると、国から補助金がもらえるからだ。

一人辺り57万円とか。

国としては補助金を出して有期から無期雇用への促進をしたいようだが、逆効果だ。

正社員で募集しているのに、わざわざ契約社員とされ、労働者にはかえって不利益になる。

最初から「正社員」という募集をかけているのだから詐欺・不正受給ではないか?

 

でも、私は元々あと半年で辞めようと思っていたので、別にそれほど不利益とも思わなかった。

むしろそれを理由に辞めやすくなったので好都合。

義理も感じず、辞めたいときに辞めてやろう。

 

そう思っていたのだが。

 

翌日。

社長にまた呼ばれた。

 

「昨日の件だけど、お金を払いたくないからとかケチで正社員を保留にしたわけではないから。

悪く思わないでほしい。

会社のそういう雇用契約の区切りが10月なので、キリ良く10月からにしようと思っていた。

給与の見直しも10月に行っているので。

でも、やっぱり、当初の通り、7月から正社員になってもらうことにしました。

昨日の雇用通知書は破棄してください。」

「そうですか。条件的にはあまり変わらないみたいなのでどっちでも良かったのですが。」とあまり嬉しそうではない私。

 

でも、給料が更に少し、本当に少しだけアップ。

住宅手当と業務手当が少しつく。

全部で今より2万円アップ(それでも少ないけど)。

 

「10月にも給料は見直されるんですか?」と聞くと、「そうなります」と。

また少し上がる可能性もあるかも?

期待はしないでおこう。

 

普段、「会社にお金を残すつもりはないので」と言うわりに、給料は低い。

未経験の私の初任給は、大学院修士課程修了初任給程度だ(大卒初任給に毛が生えた程度)。

業界未経験とはいえ、CADや3DCGの経験があるのに安すぎる。

 

それに、10月が給与見直しだからとか知らんがな。

だったら最初から9ヶ月の試用期間にすればいいのに。

そんなことで収入の低い期間を伸ばすとかふざけんな。

 

正社員

給料はあまり上がらないのに、責任感とか、プロ意識とか、残業当たり前とか、努力は求められる。

 

そして結局、残業続きだ。

まぁ、すぐには無理だけど、22時過ぎるのはやめてほしい。

社長が短納期やわがままな修正要求を安請け合いするのが悪い。

私は自分の仕事がキリの良いところで先に帰ることが多い。

それでいいよと言われたので。

 

持病、体調不良、体力不足、年齢が高いことを理由に、無理はしない

中年の特権

若いときにはそういう言い訳が通用しないと思っていたのか、無茶な徹夜や深夜残業をよくやっていた。

残業代で稼げるからいいと思っていたけど、今はしんどくて無理。

お金より休養

 

 * * *

 

若いベテラン女史は、今まで唯一会社に残っていただけあって、責任感があり、残業も文句を言わず、仕事が終わるまでしっかりやる。

社長は彼女に頭が上がらない。仕事が速いね!といつも褒めている。

私も若いときは、そんな感じで、年末年始にかけて風邪(インフルエンザだったかも)で高熱でも会社のソファで仮眠を取って三徹して仕上げたこともあった。

今思うと、そんな無理せずとも、助けを求めればよかった。

 

 * * *

 

また(わからないときは)もっと聞いてほしい、報告してほしい」と言われたので、

「社長が怖いからですよ。今日は怒られるかな?穏やかかな?と毎回怖いんです。私、打たれ強くないので。」と逆にクレームで返した。

社長は「なんでよ~」と笑っていたが。

加害者だけがパワハラの自覚がない。

それが原因でみんな辞めていったというのに。社長本人は知らないようだ。

こっちは冗談じゃないんだが。それが辞めたい一番の要因なんだが。

 

私はいつの間にか、自分の思うことや要望を訴えるようになっていた。

最初は何も言わずに我慢してストレスを抱えるのだが、もういつでも辞めてやると思うと、何でも言えるようになる。

弱さアピールをすることが、自分を守る方法の一つ。

仕事ぶりや態度などにクレームを言われたら、やんわりと会社や上司のせいにする。

辞めてほしくなければ、職場環境を直しなさいよ という目的。

直さないなら辞めてやる。

 

契約社員延長だけど、昇給します(ドヤ)」と言われたとき、金額を見て「少しですね」と本音が出た。

「残業はできない(したくない)」と言った。

「社長の発言は時折きついから直してほしい、そのせいで業務に支障が出る」と伝えた(つもり)。

 

言い方のニュアンス的には、「きついんです、私弱いんです、このままだと続けられないんですぅ~」と辛そうに言う。

 

今度は、「この給料では生活と将来が不安なのでやっていけません」と言って昇給交渉できるよう、仕事ができるようになろう。

もしくは、「やはり建築をしたいのと、そちらの方が同じ業務内容で給料も高いところがあるので、そちらに転職を考えています」などと言って揺さぶる。

月数万円上げたって痛くも痒くもないはずだ。

残業するほど依頼は増えているし、会社としてそこそこ稼いでいて黒字だ。

いてもらわないと困る というくらいの仕事ができるようになってからだが。

 

まだ、半年後に辞める予定でいる。

こちらもまだしばらく様子見だ。

就活すればもっといい条件・仕事内容の会社があるかもしれないし、

フリーランスで好きな仕事をした方が結局幸せかもしれない。

「正社員安泰」なんて胡座をかかず、可能性を探り続けてチャンスに備える。

現在の所属会社だけに自分の将来や期待をかけるなんてあり得ない。

いつ会社がなくなるかもわからない。

 

 * * *

 

会社が倒産したり解雇されたりすると落ち込む人が多いと思うが、私は「ラッキー♪」と思う。

失業給付金を待機制限なしでもらえるし、金額や給付期間も増える(かもしれない)。

もらえるものをもらい、なんだったらその後に給付型職業訓練を受けて、引き続きお金をもらいながら次への準備をすればいい。

 

職業訓練は何度か受けたが、実務に役立つレベルではない。

初心者に合わせた内容で半年間くらいで実務レベルになれるわけがない。

特に中年以降は期待しない方がいい。訓練では即戦力にならないし就職も難しい。

若い人なら伸び代や可能性を買われることもあるが。

職業訓練には結構高齢な人(50~60代)も受講していたりするが、最初からまったくやる気などない人も多い。

授業に出席して、お金をもらうだけだ。

私はそういうのが嫌いだったが、今なら理解できなくもない。

ただ、それでは時間がもったいない。遊んで時間を費やすのはタダのバカだ。

授業に加えて、独学や資格取得、就活や起業準備などをすればいいと思う。

 

 * * *

 

CADやCGの仕事をしたいのだが、まだあまりやらせてもらえない。

見くびられているというか、私の経歴を理解していないようだ。

これでは能力を発揮できない。

でも、ラクだし、このままでもいいかな~という気もしている。

残業は若いベテランさんに任せて、早く帰れるから。

残業してまで稼ぎたいとは思わない。

 

そして、一人で一通りできるようになったら「自宅で仕事をしたい」と言ってみるつもり。

「体力的に通勤が辛い」とか言って。

パソコンとソフトさえあれば、自宅でもできないことはないだろう。

この会社にはリモートワークはないのだが、コロナのような感染症や災害(特にこれから台風や豪雨が多くなる)に備えて、実現してほしいものだ。

社員としてはリモートワークは無理なら、業務委託契約でやりたい」と言ってみたい。

それがダメなら辞めます と。

 

私は入社時から早々に辞めることが前提なのだ。

よほど自分に合う会社なら続けるけれども、そうそうそんな会社はない。

 

その前に会社自体が無くなる可能性も大だが。

あと5年くらいでたたむのではないかと思っている。

他の同僚たちもそう思っていて、ときどき、社長のいないときにそういう話をする。

次の仕事はどうしようか、それぞれ考えているだろう。

 

まぁ、しばらくは、安定した収入があるので安心感はある。

正社員となり、不思議と、プロ意識も芽生えてきた。

言霊が効いている。

「プロ意識」という言葉が、時折頭に浮かぶ。

 

本当言うと、プロ意識を持って、不惑(40だけに)に仕事に打ち込める方がラクなのだ。

「辞めるのだから覚えても無駄だ」と嫌々やっている方がしんどい

全力でやった方が自分の自信とやりがいも出てくる。

とりあえずは、これからはあまり出し惜しみせず、知識も出していこうと思う。

 

最初の頃、CG的な知識を出すと、社長も同僚も「素人が偉そうに何言ってるんだ?」という目で、全然聞く耳を持たれなかった。

例えば、社長らはアルファチャンネルについて無知で、説明しても理解されないので、自分のやり方で素材を作っていると、「何しているんだ?言われたとおりにして」と社長にイラつかれた。

それでやる気が削がれ、抵抗しない、何も言わないようになった。

(あと、AdobeのPremiereのことを「プリメラ」と言っている。昔の車か?訂正するか迷う。。)

 

まぁ、言うのがまだ早かったのかな。

「入社半年間は何も言わず従え。どんな会社も大体半年で慣れる。言いたいことは半年経ってから。」と、市役所職員(企業を定年退職して嘱託で働く年配の方)にアドバイスされたことがある。

あながち間違いではない。

うまくやるためのコツだそうだ。

「空気を読む」とか「察する」という、ハイコンテクスト・コミュニケーション(文脈や状況によって理解する文化)を重んじる、なんとも日本人的処世術だ。

 

この会社の人は独学で培ったためか視野が狭く、プライドは高い。

私はプライドを抑え、ハイハイと従い、何も考えないようにした。

抵抗すると反撃を喰らい、しんどいので。

こんなところは早く辞めないと…と思っていた。

 

結局、仕事は全力かつ自分のペースでやる方がラクである。

非効率なやり方は眠くなっちゃうし。

 

そろそろ、自分のやり方を出してもいいかもな。

効率化や改善をわかりやすく見えるようにしてあげれば納得するだろうし。

 

もちろん、覚えることもまだまだ多い。

それがあるから続けている。

どうせなら、次に繋がる力をつけてから辞めたい。

学ぶこと・得られることがなければとっくに辞めている。

 

正社員だからって、そんなに嬉しいわけでもない。

私にとって、正社員とか所属とかは、目の前に餌をぶら下げられ、鎖に繋がれているような感覚がある。

 

これからは、正規だの非正規だの、そういう無意味な分け方を無くしていくべきだ。

同じ仕事をしたら同じ金額・条件(業務委託はまた別)。それがフェアだ。

仕事が速い人と遅い人がいるのだから、時給制もおかしい。

というか、「時給+能力給+成果給」とすべき。

能力給があっても微々たるものであることが多い。

そんなので「プロ意識」と言われても、出すもの出してから言えと思う。

 

成果報酬と雇用保証は別に考えるべきで、両方を足し、能力や仕事に見合った報酬金額にすべきだ。

大体の会社はそうなっている と思う人もいるかもしれないが、大体は、能力は正当に評価されず、「業績が振るわないので我慢してくれ(言い訳)」と言われたり、がんばり続けても最低賃金のままほとんど上がらないことも多い。(こないだ勤めていた会社がそれ)

そんな会社はさっさと辞めるべきだ。

 

正社員になった~♪

なんて呑気に喜んではいられない。

いつでも辞めるつもりでプロ意識を持ってやってやろうではないか。

(ただし極力残業はしない)