40で生まれ変わる

40才からの楽で気ままな生き方を模索するブログ

母が仕送りしてきたわけ。

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母と私は、半絶縁状態だった。
と、私は思っていた。 

去年暮れ、電話で母とちょっと喧嘩をした。
そのときの電話も、母が荷物を送ってくれて受け取ったときのことだった。
理由やそのときの心情については簡単には説明できないので今回は省略。

そして、ほぼ1年ぶりの母からの連絡であった。
お互いにちょっと照れくさい感じだった。

母がいつもと違い、用件だけで電話を切ろうとしたので違和感を感じた。
「それだけでいいの?」と聞くと、言いにくそうに言った。

お母さん、糖尿病になった

本題は恐らくそれである。

びっくりした。
母は元気だけがとりえだった。
71歳だから病気の一つや二つは普通なのかもしれない。
でも、太っていないし、食事も質素だし(実際はわからないが)、私よりも外で歩き回っているので健康だと思っていた。

あるとき、胸が痛くなって病院に行って、糖尿病が発覚したそうだ。
一人で心細かっただろうな と想像すると、ちょっと悲しくなった。

原因は、運動不足と、果物の食べすぎのようだ。

母は果物が大好きで、毎日何個でも食べる。
家には常に大量の果物があった。食べすぎなのは納得だ。
「大好きな果物を1日1個か半分しか食べられないので辛い」と嘆いていた。
食事制限、一日三食、規則正しい生活、毎日歩くなど、努力しているそうだ。

そして「母が仕送りしてきたわけ」は。

邪推かもしれないが、母が好意だけで送ってきたとは思えない。
最初はうれしくて感謝したが、中を見ると「母の都合」が詰まっていることに気づいた。

  • 果物(みかん41個、柿5個、リンゴ2個、キウィ3個、柚子2個)
  • 野菜(ブロッコリ、ほうれん草、大根、きゅうり、ししとう、ピーマン、小さなかぼちゃ)
  • レジ袋に入った米4kgくらい、小パック入り米
  • 期限間近のミックスナッツ
  • 飴(開封済のため他の袋に詰め替えたもの)
  • 母手作りのきゅうりの漬物

果物が大量にあった。
恐らく、自分用に買っておいたものの、糖尿病が発覚し禁止され、食べきれずに腐らせたくないので、慌てて私に送りつけた というのが本音だろう。
米とナッツと飴も同様。 

野菜は一応、「貴方も気をつけてちゃんと食べなさい」という気遣いで入れたと思う。
でも本当は、要らないものを横流しするのをごまかすため…?

…なんて邪推。
素直に感謝もできないのか、親不孝な娘!と思われるかもしれない。
私もそれに気づいたとき、そんなこと考えるものじゃないと思った。
けど、母ならありうる。

糖尿病の原因である果物を、一人暮らしの私に大量に送る。
ちょっと傷みかけているものもある(普通に店で売っている程度なので問題ない)。
明らかに、元・母用だ。
野菜も買いすぎたものかもしれない。
母はよく買いすぎて腐らせてしまう。
人にあげるために大量に買う癖もあるから、どちらとも言えない。

…いいんだけどね。ありがたくいただきます。
理由は何であれ、うれしい。

仲直りしたいのもあったかもしれない。
初めての病気で心細くなったのかもしれない。
私の誕生日祝いの意味も1%くらいあったかもしれない(まだちょっと先だけど)。
今まで母が誕生日を祝ってくることはなかったけれど。
「そういえば誕生日だよね?」と言われ「あ、そうだったね」と気づいたくらいだ。

果物を食べる習慣がないので、正直ちょっときつい。
計画的に食べよう。
おかげでお菓子を食べたくなくなった。
果物の方がお菓子よりもおいしい。
便秘にも良さそう。

母の介護とかも、いよいよ現実的に考えなくてはいけなくなってきた。
どうか、がんばって糖尿病を克服してくれるよう祈る。
私も気をつけよう。