40で生まれ変わる

40才からの楽で気ままな生き方を模索するブログ

「共働き結婚」をしたい低収入の男性が心得るべき本当のところ。

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「低収入でも結婚するために男達が知らなければいけない4つの心得」というブログを見かけ、コメントをしようかと思ったのですが、長くなってしまったので自分のところで書くことにしました。

 

その4つとは…

  • 出会いの総量を増やす
  • ギラギラしないで明るくなろう!
  • 誠実な男と重い男は紙一重
  • 誠実さとは話しを聴くこと

イケ○ヤ氏のtwitterを引用して、ご自分の解釈をまとめたようです。

 

タイトルは興味を引きましたが、その肝心な4つの心得は今ひとつ。
その心得自体は良いことで、女性に好かれたいならそうすることが大事と思います。
が、単に「モテたい人の心がけの一部」までにしかなっていません。

ここに「共働き結婚」の要素は特にありません。

結婚してからの重要なことには何も触れていません。

共働き結婚を受容する女性は、結婚生活をこの人とやっていけるのかを見ています。

 

「家事・育児をパートナーと同様に負担し、協力し合うこと」が必須です。

共働き結婚をしたいなら、これは必須条件ですし、一番大事なことです。

そこをちゃんと話し合い、実行することができれば、モテに関しては多少不器用でも、共働き派女性には充分魅力です。

 

ただ、男女ともに、結婚がゴールだと、とりあえずモテて好かれる小手先の技術で結婚までこぎつければOKとなってしまうものです。

結婚してしまえば、後はどうにでもできるだろう と安易に考えているのです。

苦労して相手の心を掴んで結婚しても、もっと大変なのはそれからです。

本来の自分を偽った人ほど、結婚後に本性が出て相手の期待に応えられず破綻し別れる…という面倒なことになってしまいます。

モテるために誠実であることをアピールしても、結婚後もその精神や行動は続くのか?

相手に過剰な期待をさせないことも大事です。これは男女双方に言えることです。

 

そもそも「男の年収を気にしない」は、女性自身よりも、相手によるところが大きいのです。

低年収でも将来性・可能性・それを補うくらいの何か能力(主夫に向いている)とか、家事を同じくらい分担してくれるかという、年収以外の対価があるか、そこでバランスを取れるか だと思います。

一緒に協力し合えるか。それに尽きるのではないでしょうか。男だからって偉そうにしていたり、亭主関白だったり、「料理好きや家庭的な女性が好み」とか言っていたり、「女性は女性らしく、かわいい、きれい、若い、家事ができることが女性の価値だ」というような男性は、お金を稼いで貢ぎでもしないとお嫁さんはもらえません。

まずは男性が「外で働く女性」を好きになること、相手に多くを求めず尊重し行動を制限しないこと、協力すること、そういう考え方を持つこと、そこからだと思います。

 

・・・と、偉そうに書きましたが。
私自身も20代後半~30代のときに5年ほど同棲をしたことがあります。

生活費は折半で、家事は全部私がしていたので(たった)2万円ほど家賃(二人で13.5万円)を安くしてくれました。

万年床になっていた彼の布団が気になり(私は元々持ち物のシングルベッド)、天気のいい日は干すように言うとすごく嫌がりました。

毎年「結婚するの?」と言われ、とうとう結婚することになったのですが、それから彼が急に亭主関白な態度を取るようになりました。

ある日、私が食器を洗いながら「ちょっとくらいやってよ」と言うと、ゲームをしていた彼は「なに?!」と激昂しました。初めてで内心びっくりしました。付き合って初めて言い合いになり、それが結婚をやめたきっかけです。

それまでも、結婚式・披露宴諸々の手配も何もかも私に押しつけ(私は結婚式はしても披露宴はいらないのだが、彼とその家族が求めるのですることに)、結婚後も協力なんてまったくしないのが目に見えたので、やめたくなりました(最初からその人との結婚には消極的でした)。

同棲ならそのまま続けてもよかったけど、彼とは結婚はしたくありませんでした。
私の仕事を制限し「結婚したらパートをしろ」と言うようになり、もちろん家事は私だけ、彼の実家に彼両親と同居、彼の親戚とうまくやること、彼はケチだけど見栄っ張りなので体裁は整えたいくせに自分では何もしない、・・・「彼との結婚=奴隷」としか思えませんでした。

まぁ、そこまで好きじゃなかった ということだと思います。
好きだったらそんなことも我慢できる…かもしれません。

…いや、そんな人、好きになるわけありません。

彼はかわいくて優しい面もあり、話も合うし、一緒にいて楽しいことが多いのですが、パートナーや家族としては好きになれる人柄ではありませんでした。

 

共働き、つまり仕事をする女性と結婚したいなら、その女性と自分は対等で、様々なことで同じくらいの権利と義務を与え合う ということを心得ておかないとダメでしょう。
共働きだけど「家事はほとんど妻がやるものだ」なんて甘いことを考えているなら無理です。それで結婚しても愛想尽かされて三行半を下されます。
一人暮らしが長く、自分のことは自分でできる男性なら、共働きの共同結婚生活もうまくできるはずです。
ただ、生活のマイルールは人によって違うので、家事はしても不十分だと不満を持たれます。例えば、男性はトイレを汚しやすい。汚したらすぐ掃除するならいいけれど、しないのなら座って用を足してね というルールが生まれる。それを窮屈に感じるか、素直に聞くか。
「男性が低収入でもよい」という女性と結婚する。それはつまり男性が「結婚を安く買った」ということだと考えると、その分、自分で穴埋めしなくてはいけないこと我慢しなくてはいけないことがたくさんあります。
女性だって、高収入の夫が稼いで、自分は家で家事だけ完璧にこなせれば、楽とは言いませんが、男性に家事を委ねる手間が減るのでやりやすいことが多いと思います。

 

共働き結婚は、お互いに補い合い、苦も楽も平等に分け合う、相互理解が一番大事だと思います。
結婚ばかり意識して「低収入でも結婚してくれる女性」を安易に欲しても、結婚してからの協力や理解を怠ると、すぐに破綻するでしょう。
いずれも、楽なことなどないのです。

「共働き結婚は楽」なんて言ってる男性は、家事などしてない、してもできてない、それを自覚していないダメ夫だろうと、私は思います。

まずは、「家事・育児は女がやるもの」という固定概念を持たず、「男性(自分)も女性と同じく、仕事もし、家事・育児もする」という、人としてごく当たり前のことをしていれば、共働き結婚はできますし続きます。

かつての私の婚約者がそうであれば、喜んで結婚していました。本当です。

彼がまだマシだったのは、結婚のために偽りの姿を見せなかったことです。