40で生まれ変わる

40才からの楽で気ままな生き方を模索するブログ

初めての胃カメラ。

会社の健康診断で胃カメラをやってきた。

 

健康診断は6年ぶりくらい。

去年、個人的に血液検査だけしたが、貧血だけ引っかかった。

点滴で増血と平行して胃カメラと大腸カメラをする予定だったが、気が進まなくなり、やめていた。

 

今回、会社が負担してくれるので、胃カメラをしてみた。

バリウムはあまり意味がないし、前に一度やっていろいろ不快だったので選択しない。

バリウムで何か見つかっても、結局胃カメラで再検査しないといけないから無駄だそうだ。

 

初めてで不安だけど、カメラ映像をしっかり見たいのと、どれくらい辛いか、耐えられるのか、確かめたいので、鼻からにした。

始まってすぐ眠ってしまうという鎮痛剤(点滴)は、口からしかできないそうなのでやめた。

口からはきっと辛いので絶対したくない。

鼻の穴が小さい人や、鼻血が出やすい人は、胃カメラが通せず、口になってしまうこともあるそうだ。

 

まず、始まる10分(?)くらい前に、白い液体の薬(消泡剤)を飲む
胃の中をきれいにするそう


鼻の通りをよくする薬(血管収縮剤)を両方の鼻腔に噴霧する
入ると同時に吸い込んで飲み込む

これがまた初めてで、吸い込むのが少し難しい


どちらの鼻から入れるか決める
片方ずつ吸ってみて、通りの良い方を選ぶ
マスクは外さないとわかりにくい
私はにした
そういえば、左は先程の血管収縮剤がうまく入らなかった

 

診察ベッドに仰向けに寝る
鼻腔に麻酔をする
これも入ると同時に吸い込んで飲み込む
喉にも麻酔が効くそうで、とても苦くてちょっと痛かった

これがキシロカイン。歯医者で打たれる麻酔と同じだそうだ

誤嚥する場合があるので、唾液が出ても飲み込まないようにと言われる

 

誤嚥だけは嫌なので、飲まないように気をつけた。

それに集中してしまったせいか、胃カメラ挿入の苦痛をあまり感じなかった気がする。

喉や体に力が入らないようになるべくリラックスするようにした。

 

看護士さんが二人。もしかして看護士がするのかな?と思った。

麻酔が効いてきた頃、若い男性医師が登場。

簡単に挨拶し、説明され、すぐに胃カメラが始まった。

 

鼻から物を挿れられるのは初めてだ。

さぞかし痛いだろう と思っていたが、すんなり入っていった。

何も痛くない。

物が当たっている感じもない。麻酔のおかげか。

上手な先生なんだろうな、ラッキー♪

 

映し出された画像を見ながら、医師はつらつらと説明をしながら、どんどん奥へカメラを入れていく。

あ、声帯かな。こんなとこ通るの?大丈夫?

…オェエッ!

えづいて涙が出る。

 

すぐに看護士さんが背中をさすってくれた。

終わるまでずーっとさすってくれた。

これがとても楽になってよかった。

さすってくれている手が背中に当たるのが気持ちいい。

さする、撫でるって、こんなに効果があるもんなんだな。

今度もこの看護士さんと先生に担当してもらいたいな。

 

それからはどうってことなく楽勝♪と思っていたら、また オェエッ!

多分、胃の入り口・墳門を通るときだろうか、激しく拒絶反応が。

通ってしまえばなんともないのだが。

関門が2つあるらしい。

えづいても胃の中は空っぽなので、何かが出てくる心配はない。

また涙がちょちょぎれる。

 

そんなこんなで戸惑いつつも、胃の中の様子をずーっと見ていた。

おもしろい。

自分の体内を見られるなんて…

鎮痛剤しなくてよかった。

 

まるで、遊園地のアトラクションに乗っているような気分だった。

カメラが自分。自分の鼻~食道~胃がジェットコースターの躯体。

これなら1ヶ月に1回くらいしてもいいくらいだな とか思ったり。

いや、面倒だから年1でいいけど。

それくらい、胃カメラは意外と大丈夫だった。

 

胃の中でカメラを逆方向に向けて墳門の方を向くときだったか、先生は「よいしょ」という感じで自分の体ごと大きく反転させてなんだか躍動的で楽しそうに動いていた。

先生の体がモニタに被って「見えない…」と少し思った。

 

胃の中で、水?をかけたり、ガスを入れて膨らませたりして見えやすくしたりする。

ゲップが出そうになるが出さないようにと言われる。とはいえ、我慢しても多少出てしまう。

 

撮影スポットで、「はい、息吸って~~止めて」と言われる通りにすると、パシャっと撮られる。

まるで記念撮影。

胃は笑ってはいないけれども、初めての侵入者にやや緊張しているように見える。

幽門か墳門かどちらかわからないが、息を止めるとキュっと閉じた。

 

こういう、患者がやるべきこともあるんだなぁ。

鎮痛剤で寝てしまっていると、こういうことはできないけど、うまく撮れるのかな?

 

ちなみに、鎮痛剤で寝てしまった人は、動画は見れないし、診察結果の説明時にも画像すら見せてもらえなかったそうだ。起きるまで待ってはくれない。病院や担当医によるだろうけど。

こんな貴重な体験を逃すなんて、眠ってしまうなんて損に思う。

肝心の胃の方はというと、

想像以上に荒れていたようだ。

私にはあまりよくわからないんだけど、一部、赤く切り傷みたいになっているところがあり、「加齢による胃粘膜の衰え」だそうだ。

 

それと、、

白い斑点が広がっているところがあり、薬剤を吹きかけて緑色に染まった。

これはかの悪名高き「ピロリ菌」の可能性があるとのこと。

終わってから先生が「追加で2000円ほどかかりますが、ピロリ菌検査をしますか?」というので、お願いした。

採取した血液で検査できるらしい。

 

ピロリ菌が「いるかもしれない」と言うことは、いない可能性もある。

いなければいいな。

でも、いないとなると、あの胃粘膜の荒れは何が原因だろう?とスッキリしないだろうな。

そういえばここ数年、胃がよく痛くなるし。

…いるのかもなぁ…

 

大学の同級生(1浪なので1つ年上)の男子が、30代前半の頃、胃癌で手術をした。

早期発見だったようで今も健在。

その原因がピロリ菌だったそうだ。

 

まさか、自分にそのピロリ菌がいるとは、今まで思ったことがない。

いるんだとしたら、、、40年以上、ずっと私の胃の中にいたかと思うと、とてもショック。

まぁ、あまり考えないようにしよう、結果が出るまでは。。

結果は1ヶ月後。

 

ちなみに、胃カメラ自体よりちょっと大変だったのは、終わってから。

挿入前に胃カメラと管に潤滑剤を塗るのだが、それが鼻の中に残るのもあって、鼻水がたくさん出てしまう。

誤嚥防止のため、麻酔が切れるまでは飲み込まないようにと言われる。

たまったら吐き出す。

多少は飲んでも大丈夫だとは思うけど。

30分くらいずっとたまり続け、手洗いで出してはティッシュで拭き取り、元々少なかった備え付けのティッシュが無くなって焦った。

次回からはティッシュ箱を持参しよう。

 

胃カメラ後に内科医による問診があったが、まともにしゃべることができず、伝えたいことが半分くらいしか話せなかった。

胃カメラの診断は撮影した医師がしてくれたので、問診は先にしてほしかった。

そもそも健診程度では、不安要素を伝えても、「専門ではないので」と、そんなに大した問診はしてくれないが。

 

しかし、健康診断は思っていたほどそんなに悪くないな と思った。

健診のみのクリニックだったのでスムーズだったのもあって、1時間半ほどで終わった。

新しくてきれいな施設で、脱衣所・ロッカーがあり、診察衣に着替えて受けるので、楽な服装にした方がいいか など、何も心配はいらない。

 

会計は、会社から予め現金で費用を預かっていたので、それを出すのだが、ピロリ菌検査を追加したので足りない。とりあえず自分で払っておくけれど。

会社に電話して「領収書は別にした方がいいか」と聞くと、「それも負担するので一緒でいいですよ」ということで、ラッキー。

 

会計が済み、同じビル内にある飲食店(1店舗のみ)で使えるランチ券をもらった。

500~700円程度だがうれしい。

サバ味噌煮定食を食べた。

ちなみに、胃の健診を受けた場合だけもらえる。

朝食を抜いているので、ちゃんとごはんを食べてねと、そこまでがセットなのか…はわからないが。

胃の健診がない若輩者にはランチ券なんてご褒美はないのだ。フフ

 

次回の健診では全部問題なしだといいな。

悪いとこがあったらしっかり治そう。

そして、やはりもう年なんだな。

健康だと思っていたけど、そうでもないみたい。